About us
チロのアトリエは、
長年に渡り東京の店舗で沢山のお客様に愛され続けて参りました。
妊娠、出産、育児に伴い、暫くの間お店を閉めさせていただきましたが、この度素敵なご縁に恵まれ、葉山にお店をオープンする運びとなりました。
店名は以前と同じく「チロのアトリエ」、 そして「Private dog salon」という文言を付けました。
この言葉にはワンちゃん一頭一頭に寄り添ってあげたい、ワンちゃんに幸せな時間と空間を提供してあげたい という2つの想いを込めており、
その想いを形にするべくお店は小規模かつプライベートな空間にしました。
ワンちゃんへの細やかな配慮、丁寧で質の高い技術とサービスを提供させていただきたく思っております。
まだ幼い息子を育てながらお店をオープンするという決意は容易いものではありませんでしたが、
母親として今やるべきことを大切にし、毎日しっかり息子と向き合って愛情を沢山注いで子育てをしていきたい。
そして私にとって人生そのものといっても過言ではないトリミングを続けたい気持ちとワンちゃん達を愛してやまない気持ち。
その両方の心を大切にしたい。
メジャーリーガー大谷翔平選手のように器用な二刀流をできるプレイヤーでは無いかもしれないけれど、
自分なりの二刀流で精一杯に頑張る人生も素敵だと思います。
お店の名前やロゴにもなった愛犬シーズーのチロちゃんについて。
約26年間に渡り5頭の愛犬達と過ごしてきました。
チロちゃんは私が中学2年生の頃にお友達のお家で生まれたワンちゃんで我が家で迎え入れました。
とてもとても可愛くて、優しくマイペースで、本当に大好きな子でした。
ある日そんなチロちゃんの前髪が伸びてきたからお家で切ってみようとハサミを握った途端、まるで別犬のように豹変したのです。
ハサミを持つ手を強く咬みつき、息を切らして暴れトリミングは大嫌いだ!!と全身で強く表現したのです。
チロちゃんが過去にトリミングサロンで何度か怪我をし、それがトラウマとなってトリミングを嫌がる様になり、
噛み付くからとトリマーさんに押さえつけられたり叱られたり、沢山の嫌な思いをし、いつしかそれは悪循環のループとなってしまいました。
噛む暴れるワンちゃんと必死で格闘して仕上げ、お返しすることは決して良いトリミングではありません。
もっとワンちゃんの気持ちに寄り添ってあげる必要があります。
どんな理由で嫌がっているのか、怖がっているのか。心を開いてくれるまでには、それまでに要した時間の倍、その倍、時にはその子の生涯に渡って時間をかけていく事が必要な場合もあります。それは決して容易くありません。
心から信頼できるトリマーの手にかかればワンちゃんはトリミング中に居眠りしてしまう程にうっとりしたりと、
本来は気持ちの良い最高に幸せな時間なのです。関係を築き上げるのには時間がかかるし決して焦ることではありません。
ゆっくりと落ち着ける中に自然と心地よさが生まれるものなのです。
私のところへ来てくれるワンちゃん達の多くは尻尾をブンブンフリフリ、時には嬉ションをして喜びを表現してくれる子も沢山います。
勿論そうでない子も。お互いの距離が必要な子にはしっかりと距離を保ってあげることもまた愛情です。無理をして慣らすなんてことは必要なくて、
その子が心地よく居れれば自然と心地よくなっていってしまうのです。不思議とまるで魔法にでもかかったかのようにトリミング中やトリミング後はお昼寝してしまう子達ばかりです。そんなワンちゃん達の可愛い姿にいつも私が癒しをもらっています。
ワンちゃんは、一度でもトラウマを植え付けてしまうと心の傷を元に戻すことは容易いことではありません。
時として生涯に渡って傷つけてしまうことだってあります。
優しくて静かでマイペースだったチロちゃんですが、
私がトリマーになるよりもずっと前、過去に出していたトリミングサロンでの怪我や扱いが原因でトラウマとなり、
以降は愛犬を守ってあげたい一心でトリマーとなった私がトリミング道具を握るだけで別犬の様に変わり、手や腕を引っ掛き噛みつきました。
でもどんなに傷だらけ血だらけになっても「絶対に何があってもこの子を叱らない。これ以上怖い思いをさせない。お願いだから私だけは信じて...」
そう言い聞かせ、来る日も来る日も腕が傷だらけ血だらけになりながらチロちゃんを撫で続け抱きしめ続けました。
愛犬の「トリミングに対する信用」を取り戻すことの大変さを、痛い程に感じた年月でした。
ずっともっと先の2012年11月21日、チロちゃんが最期を迎えた日に私が初めて知ったこと。
それは、チロちゃんの舌にハサミで切られた跡が2ヶ所あったということ。当時のトリマーさんは伝えてくれませんでした。
亡くなるまで私に一度も触らせてくれなかった口元。
ほぼ生涯に渡りチロちゃんが全身で嫌がり私に伝えようとしてくれた理由がやっとわかった瞬間。
そうだと思っていた…。言葉になんてならなかった。
もっと自分が早くに気付いてトリマーになってあげられていたら。
ゴメンねゴメンね…とボロボロ涙を流して、チロちゃんが亡くなった日に初めて口元を綺麗にカットしてあげました。
言葉を話せない愛犬が生涯に渡り全身で私に教えてくれたこと。
それはどんな言葉よりも重く、一生忘れることはありません。
ここまでそしてこれからも、
トリマーとして私が守っていきます。
ずっと大切にしてきた「一頭一頭を大切に」というトリミングのモットーを、
これからもずっとずっと大切に。
サロン理念
「究極の幸せ時間をみんなに」
トリマーの優しい手は大切なワンちゃんを喜ばせ、ワンちゃんの笑顔は飼い主様とトリマーを幸せにしてくれます。
皆が愛され、必要とされ、褒められる。
皆が究極の幸せを感じられる場所とサービスを提供します。
ミッション
ワンちゃんと飼い主様に「愛され、必要とされること」
心から大切に想う気持ちを両手に込めて最高の技術を提供しワンちゃんと飼い主様の笑顔とありがとうの輪を広げ、必要な存在であり続けることを目指します。
ビジョン
「笑っちゃうくらいワンちゃんに好かれる場を創る」
トリミングが得意なワンちゃんばかりではないけれど、つい尻尾を振って愛想を振り撒いてしまう、お店に入りたくてウズウズしてしまう。そんな場を創造し、みんなを笑顔にする地域No.1の愛されるお店になること。
必要とされるお店づくり
お客様の大切なワンちゃん一頭一頭を大切にお預かりさせていただき、我が子同様に全力で愛情を注ぎ、丁寧に接し、最高の技術を提供させていただくことでワンちゃんとお客様に「ありがとう」「また来るね」と言っていただけることを日々の営業ミッションとしています。
まわりに笑顔になってもらう秘訣
ワンちゃんとお客様の立場に立って物事を考え、将来一緒に働く仲間達の立場に立って物事を考える。常に「気配り上手」を心掛けた魅力的な人を目指します。
これぞプライスレス
日々の信用の積み重ねは後に信頼へと繋がります。常に誠実な心を持ち、信頼を得られる人となり、クオリティーの高いサービスを提供することで安心して長く利用していただけるお店づくりを目指します。